top of page
  • 執筆者の写真MARCO

銀座の高級クラブで働く女性

更新日:2020年8月3日



★高級クラブの女性の勤務形態

 銀座の高級クラブの自分を担当してくれる「係」のお話はしましたが(銀座の高級クラブから学ぶ①)、店にいくと「係」以外の女性も席についてくれます。銀座の高級クラブで働く女性は大きく分けて2種類の勤務形態になっています。


報酬が売上がベースで決まる女性:「係」として自分のお客さんを持って働いている女性の多くがこの勤務形態になります。自分が担当するお客さんが使ったお金に応じて報酬が支払われます。お客さんの飲み代のベースとなる金額の50%くらいが支払われることが多いようなので、お客さんが多いと相当な収入になる可能性がある、完全実力主義の勤務形態ということになります。


日給ベースで働いている女性:「ヘルプ」と呼ばれているのを聞いたことがありますが、その名の通り、報酬は勤務日数や同伴回数に応じて一定の金額が支払われる固定報酬になる勤務形態です。



★指名や同伴などのノルマはあるのか?

 キャバクラやラウンジクラブのような指名・同伴のシステムとは違います。キャバクラやラウンジでは女性を指名したり、同伴すると別途料金がかかりますが、銀座のクラブではお客さんに別途料金がかかることは基本的にありません。特定の女性に同席してほしい場合は自分の「係」にその旨を伝えればアレンジをしてくれます。女性側には同伴のノルマがあります(日給ベースで働く女性の一部にはこういったノルマのない女性もいます)。ノルマの達成ができないとペナルティー(減給)の対象となったりするようです。


★「係」が持つお客さんとは?

 私の「係」であるMさんは私がその店で使った飲み代は当然Mさんの売上とみなされます。また、私が「S」に連れていくクライアントや友人の「係」がMさんになるというお話をしましたが、そのクライアントや友人が私抜きで「S」にいった時の飲み代もMさんの売上になります。仮にクライアントや友人がMさん以外の女性目当てでお店にいっても飲み代はすべてMさんの売り上げになるのです。では「係」以外の女性のモチベーションが下がるのではないかという疑問が出てくるかもしれません。自分が「係」でないお客さんにも自分のお客さんと同じように最高のサービスを提供するのには理由があります。


理由①:同伴のノルマ達成のため

理由②:自分が別のお店に移籍した時に「係」になるため

理由③:高級クラブの女性として常に最高のサービスをするため


 「係」の制度というのはユニークな仕組みで、私はこの「係」という仕組みが人と人をつながる銀座の伝統のベースになっていると考えています。この「係」の仕組みにより、報酬が売上ベースになってる女性は1つのお店に長く在籍しないことが多いといわれています。店を移籍することで、前の店で「係」でなかったお客さんの「係」なることができるからです。何十年も銀座に通う常連のお客さんはいろいろなお店に「係」がいるわけです。そういったお客さんは1日に何件もお店を回るというような飲み方をするお客さんも多くいます。それぞれのお店で高価なシャンパンを開け、30分づつくらいの滞在時間で数件のお店を回るという方も少なくありません。経済的にも私にはとてもできない飲み方ではありますが、付き合いを重んじる日本らしい文化だなと思います。


★「係」はお気に入りの女性ではないのか?

 ケースバイケースです。私の「S」というお店での「係」はMさんですが、Mさんは私の希望にあわせて同席してくれる女性を紹介してくれます。私がその女性を気に入った場合、私の「係」=お気に入りの女性とはなりません。一方、私がMさんに紹介された別の女性を気に入った場合、将来的にその女性が別のお店に移籍することになり、前のセクションでも触れていますが、私がその別のお店にいった時はその女性が新しいお店での私の「係」となります。ここで「係」=お気に入りの女性となるわけです。


 お金を払って飲みにいくのだから気にせずに飲めばいいという意見もあるかもしれませんが、こういった銀座のシステムやルールを理解することは客側のマナーともいえるのです。


これからも銀座特有のシステムやルールをご紹介していこうと思います。


Have a good life !

#銀座の高級クラブ#銀座の高級クラブの女性#銀座のクラブの女性のノルマ

閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page