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  • 執筆者の写真MARCO

日本人の国際戦闘力

日本の企業は今まで以上に海外のマーケットに進出していく必要があります。日本企業の持つ優れた技術力や綿密な計画とその実行力をもってすれば、これからも十分に戦っていけると思います。一方、もともとの日本企業のライバルである欧米企業に加え、韓国や中国の企業の成長も目覚ましいのも現実です。私は日本企業の海外ビジネスを支援してきた中で、日本はビジネスの国際戦闘力をもっと高めていかなければならないと感じています。


★語学力

 私自身も中学から大学まで約10年間も英語の授業を受けていたにもかかわらず、海外で働くことになった時のビジネス英語の能力はゼロに近いといってよいレベルでした。私が海外に出て驚いたのは日本と同じように英語が母国でない国の大学生の多くが普通の英語でのコミュニケーションができるということでした。受験勉強を一生懸命にする日本人は英語の読み書きはできるのですが、会話やリスニングが苦手です。これでは海外ビジネスではマイナスです。その事実に直面した時に日本の英語教育は何か間違っているのではないかと考えるようになりました。今は小学校から英語の授業が始まり、外国人教師の授業も増えていますが、この先も世界のグローバリゼーションの波にしっかり乗れるよう次世代の若者たちに今まで以上に実践的な教育をしてほしいと思います。





★海外で活躍できる専門家の育成

 海外ビジネスには財務知識や法務の知識も必要になってきます。日本にも会計士や弁護士といった専門家がいるのですが、日本の会計士や弁護士の試験に出てくる問題の多くは海外ビジネスにはあまり役にたちません。それは実務にそった内容になっていないためです。日本国内のビジネスにはもちろん必要な専門知識なので現在のシステムを否定するものではありませんが、海外のビジネスで必要な専門知識をもった専門家の育成が急務だと思います。海外の大学や大学院で勉強する方も増えていますが、まだまだその人数は十分だといえないし、そもそも海外に興味を持つ若い世代の人が減っているのも気がかりです。海外の企業とバリバリと渡り合える人材が今の日本には本当に必要だと思います。




★迅速な経営判断

 日本企業は一つの事業に対して、慎重に準備をする傾向にあります。これは事業をあらゆる側面から分析し、想定しうるリスクを可能な限り減らすためには有効な手段で、日本企業の強みであるとも考えられていたかもしれません。

しかし、時代の流れは速く、競合企業も増えている中で意思決定の遅れは命取りになる可能性もあります。今までは日本企業の技術力が圧倒的に優れていることが多いので、海外のビジネスパートナーは少々待ってでも、技術力に優れている日本企業と事業をしたいということが多かったと思います。しかし、韓国や中国企業といったライバルの実力が高まっており、日本企業よりも迅速な経営判断をする企業も少なくありません。できれば日本企業と事業を一緒にやりたいが、あまり長く待てないので他の国と企業を選ぶといったケースが実際に出てきています。日本企業の綿密な計画と実行力を生かしつつ、迅速な意思決定ができる企業になることをこれからの世代の人たちには意識して欲しいと強く思います。

日本はまだまだ戦えます。がんばれ、日本!


Have a good life !


#海外ビジネス、グローバル人材、国際競争力、語学力、

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