就職活動で大切なこと(大企業VS中小企業)
私は学生時代に一部上場企業に入りたい、誰もが知っている有名な会社で働きたいと単純に考えていました。海外で1000社を超える日本企業と仕事をしてみて気が付いたのですが、私の学生時代の考えは間違いでした。大きな会社、有名な会社=良い会社ではなく、規模が小さくてもやりがいのある仕事ができる素晴らしい会社がたくさんあるのです。私の個人的な意見となりますが、頑張って働こうと思える良い会社とはどのような会社かお話します。

★自分の会社や仕事に誇りを持てること
会社で働いている限りは良いことばかりではなく、時には辛いことにも直面します。会社を辞めてしまいたいと思うこともあるでしょう。そういった辛い出来事を乗り越えて頑張ることができるのは、自分の会社に誇りを持てるかどうかによります。自分の会社に誇りを持てるとは・・・・会社の製品/サービスに誇りをもっているかどうかということだと思います。自分が自社の製品/サービスのことを好きでなければ他の人に心から勧めることができません。例えば、トヨタ自動車の社員はトヨタの車が世の中で最も優れた自動車であると考え、世界中の人にトヨタの車に乗ってほしいと心から願うことで仕事にやりがいを感じることができます。売る人に気持ちがこもっていないと買う人にその製品の良さは伝わらないものです。また次のような会社はあなたが誇りを持てる可能性があります。
· 自分自身が素晴らしいなと思える製品/サービス、技術を持った会社
· 業界のシェアが高い会社(知られざる優良企業がたくさんあります)
· その会社の社員が生き生きとしている会社(その会社の人に会えばだいたいわかります)
★やりがいのある仕事ができる会社
大企業で働くメリットは経営が安定しているという安心感を得ることができるという点です。また大企業で働いているという誇りも持つことができるかもしれません。 一方、日本の大企業は組織が大きく仕事の役割や権限が細分化されています。大きな歯車の一部などといわれることがあるように、自分自身でできる仕事が限定されてしまうことが少なくありません。若いうちは自分に与えられる権限もそれほど多くないかもしれません。ただ、これは一概に悪いこととはいえず、企業が直面する可能性のあるあらゆるリスクを管理し、企業の安定した経営のためには必要なことと考えることができます。また、社員にとっても地道に少しづつ社会人としての経験値をあげていくことも大切です。とはいえ、日本の大企業で役員になるのは60歳前後であることが多いのですが、私の勤務する外資系コンサルティング会社で日本の取締役にあたる経営陣の中心は40歳から50歳です。気力と体力の溢れているうちにバリバリ仕事をする人間が経営判断をするのが好ましいと考えられているからかもしれません。外資系企業の例はさておき、大企業ではなく、中堅企業であれば入社して早いうちから責任のある仕事を任される可能性があると思います。英語などの語学力がある場合、中堅企業では入社して間もない時からどんどん海外勤務や海外出張を任されるケースもあると思います。会社の規模や給与水準のみならず、こういった切り口で自分に合った企業を見つけることも大切です。
Have a good life !