外国人としての自覚
私の就労許可、ビザの更新手続きのためにモスクワ郊外にある移民局を訪問します。
ロシアで働く日本人の多くは3年間有効の就労許可とビザを取得します。外国人への就労許可とビザの有効期限を1年としている国が多いことを考えるとロシアは日本のような先進国からの外国人にはそれほど厳しくないことが分かります。
一方、旧ソ連諸国などロシアの周辺国からの労働者に対しては人数も多いことためかとても厳格に対応しているようにみえます。今日も移民局のゲートは長蛇の列になっていました。完全な密状態でワクチンを接種した私でも少し怯みます。しかし、日本のパスポートを持つ私をみたセキュリティーは私を列に並ばせず、優先してゲートを通過させました。
ロシアに限らず海外で日本に対する抜群の信頼感を強く感じることは多く、それは誇らしく思います。ただ、日本人なら何でも許されるということではありません。
ロシアの就労許可、ビザの有効期限は3年と長いために時々更新を忘れてしまう日本人がいます。更新を忘れてしまった日本人が慌てて更新にいってその日の内に日本に強制送還されたことがありました。その日本人はあらためて時間をかけてビザを取り直してロシアに戻ってきましたが、たった3日過ぎただけなのに厳し過ぎるとロシアに対する不満を言っていました。私はこの日本人の考え方に強い違和感を持ちました。日本に住む外国人がビザの有効期限がきれてしまった、3日だけだからと許してもらうるでしょうか。これは完全な不法滞在となります。
日本のパスポートはビザなしでいける国が世界で一番多いと言われており、これは海外諸国から日本への信頼の証だと思いますが、私たち日本人は海外でのルールはきちんと守る必要があります。特に移民法違反はどの国でも深刻なルール違反と考えられることを忘れてはなりません。
就労許可、ビザの更新手続きを無事に終えた今日は外国人としての自覚をあらたにしました。

Have a good life!