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  • 執筆者の写真MARCO

変わる国民の意識

いろいろな理由はあるのですが、あえて1つ理由をあげるとすれば、国がものすごいスピードで変わっていく姿を間近で見られることだと思います。

約30年前までビートルズを聞くことも自由に出来なかったロシアという物凄いスピードで発展を遂げてきました。まず、プーチン大統領が就任した2000年からその変化は加速することになります。それでも10年くらい前までのロシアは日本や欧米の国と比較するとロシアのビジネスや生活には違和感を感じることが多くありました。例えば、街中にタクシーがないこと。電話で事前にオーダーする配車サービスはありましたが、街中は白タクのみ。道路で手を上げていると普通の車が止まり、行き先を伝え、料金を交渉します。当時ロシア語の出来ない私は常に行き先と金額を書いたメモを見せて白タクを使っていました。これはストレスです。その後はメータータクシーが出現しましたが、メータータクシーでも結局メーターを使わずに現金での交渉になることも多くありました。こちらもストレス。そんなロシアでしたが、ワールドカップの開催が決まった5-6年前にデジタル化が急激に進んでUberタクシーのようなタクシーアプリが登場しタクシー環境は一変しました。アプリタクシーはロシア語を話さない外国人の救世主となりました。今はタクシーアプリのみならず、ロシア版Uberイーツ、ネットショッピングは日本以上に普及しています。

レストランやショップの店員のサービスに対する意識も大きく変わりました。共産国だったロシアにはサービスという概念はほとんどありませんでした。それゆえにレストランやショップ、空港の航空会社のカウンターなどで働くのスタッフなどに笑顔はなく、嫌々働いているようなスタッフも少なくありませんでした。

今日のスタバでの出来事。日本も同じなのか分かりませんが、ロシアのスタバでは注文の際に名前を聞かれカップには自分の名前はが書かれます。コーヒーの準備が出来ると作り手のスタッフから名前を呼ばれるシステムです。持ち帰りのラテを注文した私は準備されたラテを持って外に出ようしたところ、キャッシャーのスタッフ(はじめに私に名前を聞いたスタッフ)に呼び止められます。

スタッフ「まるこ!」

私は忘れ物をしたか、カードの支払いがうまく出来ていなかったかなと思いました。

スタッフ「ありがとう、良い1日を!」

驚きました。コーヒーを準備して手渡しするスタッフならまだ分かりますが、レジのスタッフは店を出る客一人一人に声をかけているのです。

ソ連時代を知らない若い世代のロシア人は欧米の文化に馴染みがある人が多く、レストランやカフェのスタッフも若い人ほど、社交的です。あとロシアの学生は良く勉強して優秀な人が多い。こういうロシアの若い世代の人や毎年のように発展する国をみていると日本は大丈夫だろうかという危機感さえ感じます。

もう少しするとソ連時代を生きた世代が引退し、今の若者がこの国をリードしていくことになります。彼らがこの国をリードするようになれば、この国の発展はもっと凄いことになるのではないかと思っています。ロシアのように急速に成長する国では日本にとって多くのビジネスチャンスがあります。世界の変化を感じることができるグローバル人材が必要です。

ポテンシャルのあるロシアを多くの日本人や日本企業に知ってもらい、関係を深くすることが私の今の本業であり、成長著しいロシアの5年、10年後を見てみたいというのが私がロシアにいたいと考える理由です。


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