ロシアのEC企業を見て日本の向かうべき道を考える
今日はロシアのEC大手のオゾングループの本社に打ち合わせに出かけました。オゾングループはロシア版のアマゾンで、ここ数年で急速な成長を遂げているロシアを代表する企業です。最近、米国のナスダックに上場しました。
モスクワ中心部のモスクワシティにある本社はお洒落なオフィスでお会いしたマネジメントも若い世代の人達でした。
数年前までは物流事情が悪かったロシアではネットで物を買うことなど考えられませんでした。それが当日配送はもちろん、1時間で配送できることも少なくありません。
なぜ、ロシアはこれほどまで早いスペードで変化することができるのかを考えてみます。ロシア人、特に若い世代がよく学び優秀であることもありますが、恐らくそれだけではありません。
良くも悪くもロシアとしての歴史がないのも理由の一つだと感じます。ソ連崩壊から30年も経っていないロシアは日本が明治時代になってから約150年積み上げてきたルールやビジネスのやり方などの歴史がありません。それ故に古いルールやビジネスのやり方にとらわれず、どんどん新しいものを吸収することができるのです。
優秀な若い世代がリードするロシアが政治以外の分野でも日本の強力なライバルになる可能性は高いと感じめす(既にライバルになっているかもしれません)。では日本がこのまま置いていかれてしまうのかと言えばそれはないと思います。コロナ禍で日本は昔からのルールに縛られてデジタル化が遅れている、リモートワーク対応が出来ないなどと言われています。確かにそういった課題もあると思いますが、ワクチン接種では日本の強みも見えました。
日本の強みは綿密な計画を立てることができます。それには少し時間がかかりますが、いったんやるべきことが決まれば、日本人は一丸となって決められた計画に従って走り出し、決められた期日内に目標を達成します。この堅実、実直な国民性は日本にしかないものだと海外に出て実感しました。
中国、韓国、ロシアといったライバルが出現していますが、日本は昔から蓄積された良さを維持しながら、変わっていくことが出来ればまだまだ世界のリーダーで居続けることができると思います。

頑張ろう、日本。
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