ロシアの黒海沿岸のリゾート地に行こう(ゲレンジーク)
海外のゴルフ場のブログでも紹介したゲレンジーク周辺はロシア有数のリゾート地です。日本の人には馴染みがありませんが、日本からでも行くことのできるお勧めスポットです。今回は少し変わった旅行に興味がある方のためにロシア黒海沿岸のリゾート地をご案内いたします。
1.ゲレンジークへの行き方
ゲレンジックは冬の冬季オリンピックが開催されたソチから近いロシアの南にある都市で黒海沿岸の都市です。ソチはリゾート地で有名である一方、ロシア人の富裕層の別荘などがあり保養地として有名です。日本からゲレンジークにはロシアの首都モスクワを経由していきます。

日本からモスクワ
アエロフロート航空(毎日運航)、日本航空が週3-4便運航しています。航空券は時期によって異なりますが、エコノミクラスのチケットは往復10万円から15万円になると思います。
モスクワからゲレンジーク
モスクワからゲレンジーク(GDZ)への直行便はS7航空でいくのがよいと思います。S7航空は日本航空と同じワンワールドに所属しているので、モスクワまで日本航空を利用する人はS7のチケットも一緒に取るとよいかもしれません。ただS7航空の直行便は週3便程度(時期により異なる)であるため、モスクワから毎日フライトのあるアナパ(AAQ)まで行って、アナパから車でゲレンジークに移動するのもお勧めです。アナパからゲレンジークへは滞在ホテルでタクシーをアレンジしてもらえます。アナパからゲレンジークへは2時間程度の距離ですが、タクシー代は5000円前後とそれほど高額ではありません。黒海沿いの美しい景色をみながら車で移動するのは悪くありません。

アナパからゲレンジークへ移動する途中にあるノボロシスクという町からみた景色
2.ゲレンジークのホテル
ゲレンジークにはたくさんのホテルがあるのですが、5つ星のホテルは多くありません。今回はゲレンジークで最も豪華なホテルであるケンペンスキーホテルをご紹介します。
ケンペンスキーゲレンジーク
ホームページ:https://www.kempinski.com/en/gelendzhik/grand-hotel-gelendzhik
私が宿泊したのはスタンダードのダブルルーム。宿泊代は時期によってかなり違ってきます。この黒海沿岸エリアは3月から9月がハイシーズンとなり、10月から2月がオフシーズンとなる。私が宿泊したのは11月のオフシーズンでスタンダードルームは1泊日本円にして12000円程度と超リーズナブル。一方、ハイシーズンは1泊30000円から40000円になるのでオフシーズンに行くのが狙い目だと思います。オフシーズンであっても3月上旬や10月はうまくいくと泳げるくらいの気候です。

ソ連時代の雰囲気も感じることができる外観

一階ロビー奥にあるカフェ。ゆっくりすることができる

中央は吹き抜けになっていて解放感がある

スタンダードダブルルーム。バルコニーも付いていて快適である
このケンペンスキーホテルをお勧めするいくつかのポイントがあります。
① 立地が良い
ホテルから黒海の海岸までは徒歩で数分。毎日の散歩が楽しくなります。ホテルのプライベートビーチもあり、プライベートビーチにあるレストランは最高の眺めです。

ホテルのプライベートのレストランのテラス席からの眺め
②SPA、フィットネス施設が充実
SAPは別棟にあり、宿泊棟からは専用通路を通っていきます。スイミングプールはしっかり25Mあって本格的に泳ぐことができます。SPAには数種類のサウナがあり、1日中いても飽きない施設といえます。

25Mのしっかりとしたプールがある。泳ぎ疲れたらプールサイドでくつろげる。
③朝食が充実している
ホテル1階には大きなレストランがあり、朝食はこのレストランになる。とにかく朝食の品揃えが素晴らしく、毎日何を食べるか迷ってしまいます。

広々としたレストラン。夕食も美味しい。

朝食は種類が豊富で何を食べるか迷う

このあたりはワインナリーが有名。地元のシャンパンが朝から飲める

解放感のあるテラス席
その他、スタッフのサービスも素晴らしいです。私は6名でこのホテルに滞在したのですが、ホテルのコンシェルジュが1名専属秘書のようについて毎日のスケジュールを管理してくれました。タクシーのアレンジ、ワイナリーツアー、レストランの予約などをお願いしたのですが、レストランの時間を変更することになった時も全体のスケジュールを把握しているので、時間変更にあわせて他の予定も何も言わなくても調整してくれました。
3.ゲレンジークでゴルフをする
以前のブログ(ゲレンジークでゴルフ)でも書きましたが、クラブハウスも新しくなったので、簡単にあらためてゲレンジークのゴルフ場をご紹介します。
ゲレンジークゴルフリゾート
(ホームページ:https://golfsea.ru/)
ゴルフ場は宿泊先のケンペンスキーホテルからタクシーで20分ほどの距離。ゲレンジークではウーバータクシーが使えますが、ホテルからゴルフ場まで500-600円程度です(もちろんホテルでタクシーを呼んでもらうこともできます)。
プレーフィーは1ラウンド約13000円(練習ボール込み)。電動カートは別途料金が発生します。個人的には黒海の景色を楽しみながらのんびり手引きカートで回るのもよいと思います。2020年8月末に新しいクラブハウスが完成し、素晴らしいゴルフ場になっています。

コースからみえる景色は素晴らしい

新しく完成したクラブハウス。プレー後はレストランのテラス席で地元のシャンパン、ワインを楽しむことができる

練習場も充実。しっかり練習できる
4.クラスノダール地方のワイナリーにいく
以前のブログでもご紹介していますが、ゲレンジークのあるクラスノダール地方はワインとシャンパンの有名な産地になっています。フランスからワイン/シャンパンの技術を輸入しロシア国産のワイン、シャンパンを作っています。日本ではまだ知られていませんが、品質はかなり良いです。安部元首相とプーチン大統領のソチで行われた首脳会談の際にプーチン大統領が安部首相にプレゼントしたワインもこの地方のワインです。
今回ご紹介するのはシャトーピノ(Chateau Pinot)です。
Chateau Pinot (ホームページ:http://chateau-pinot.ru/)
シャトーピノは数年前に新しくできたワイナリーです。ゲレンジークから車で1時間半ほどの場所にあります。今回、私たちは6名だったこともあり、ケンペンスキーホテルに頼んで往復の車とガイドを頼んでもらい個別のワイナリー見学ツアーをアレンジしてもらいました。スケジュールに余裕があればワイナリーの決まった時間に開催される見学ツアーで十分だと思います。

シャトー・ピノは黒海を一望できる場所にある

シャトーの保有する畑は75ヘクタール。増産のためさらに大きくなる予定

シンボルマークのカタツムリはこの地方の遺跡からアンモナイトの化石が出てその化石になじんでカタツムリになったとのこと

フランス、イタリア、ポルトガルなどの技術を使っている

ワイナリーのスタッフが案内してくれる

テイスティングルーム

テースティングの後はワイナリーのショップでお土産のワイン購入できる
このシャトー・ピノのワイナリ見学も素晴らしいのですが、なんといっても付属するレストランが素晴らしいのです。ワイナリー見学とレストランでの食事は必ずセットにしなければなりません。レストランではもちろんシャトー・ピノのワインが楽しめるのですが、ショップ売りの値段です。食事もリーズナブルで6名で食事・ワインを3本楽しんで一人あたりの料金はなんと4000円位程度!このクオリティーで東京だったらいくらかかるだろうと思ってしまいます。

お洒落なレストラン

レストランの内装も可愛い

料理も肉料理、シーフードとどれも美味しい

ロシア製のシャトーブリアン、黒海で獲れたムール貝も美味
5.ゲレンジークのお勧めレストラン
ゲレンジークは保養地としてロシア人には有名ですが、観光地としては近くのソチやアナパが有名で、観光地としてはまだまだ発展途上だといえます(個人的には観光地ぽくないのがゲレンジークの魅力だと思います)。それ故に観光客向けの豪華なレストランはそれほど多くありません。ローカルのレストランも素晴らしいのですが、今回はゲレンジークの人気の豪華レストランをご紹介します。
Kordon Club(フェイスブック:https://www.facebook.com/kordonclub/)
地元の人におすすめのレストランを聞くと必ず「Kordon Club」と言われるほどのレストランです。宿泊先のケンペンスキーホテルから車で20分ほどの距離にあります。本当にこんな場所にレストランがあるのかという山奥にあります。私は夜にいったので素敵な写真がありませんが、フェイスブックをみていただけると雰囲気の良いレストランであることがわかります。ホテル(3ツ星?)もあるので宿泊しても良いかもしれません。

レストラン入口(ホテルも併設)
レストランの内装は素晴らしい。女性といったら喜んでくれそうなお洒落な内装です。素晴らしいのは内装だけではありませんでした。料理のクオリティ-が抜群でした。黒海の素材や名物のトラウトサーモンを使った料理がお勧めですが、どれもなんとも説明のできない繊細な味付けで日本人好みの料理が多くあります。百聞は一見に如かず、兎に角訪問してみてくださいとしか言えないのが残念です。

デートに最適なレストランの内装

とにかく地元のワインを堪能する
以上、ロシア黒海沿岸にあるゲレンジークについてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?ヨーロッパなどそもそも人気の海外旅行スポットはありますが、私は知られざるロシアへの旅行を心からお勧めしたいと思います。
Have a good life !