ロシアの郵便事情
コロナ禍でリモートワークが続いているので事務所から書類が送れず、郵便局に出向きます。書類を送るのはいつもは秘書任せにしているため、私は恥ずかしながら書類や手紙の送り方がよく分かりません。
私の知るロシアの郵便事情は決して良いものではありません。ロシアに初めてきた頃、遠距離恋愛をしていた日本の彼女から送られたクリスマスカードが3月頃に届きました。その彼女とは年明けに別れてしまったのですが、そのクリスマスカードを別れた後に見て泣いて、後悔した苦い思い出があります。その時、ロシアでは普通郵便は届けば良いレベルと言われていることを知りました。
しかし、近年成長著しいおそロシアが、郵便事情の改善に取り組んでいることは知っていました。今日はそれを確認する良い機会です。
ロシアの郵便局は街の至るところにあり、日本の郵便局のスタイルとよく似ています。私の自宅から徒歩5分ほどの場所にある最寄りの郵便局を訪問します。
ロシア郵政はロシア語で「ポーチタロシア」といいます。ポーチタ、ポーチタと耳触りは良いですね。この郵便局にはポーチタバンクとも書いてあるので銀行もあるようです。日本の郵便局とゆうちょ銀行が同居しているイメージです。
郵便局に入ると番号受付機があります。こちらも日本と同じくIT化が進んでいるようです。窓口の女性スタッフはなんと英語も話しました。普通、書留など郵送する方法の説明をしてくれました。日本郵政も採用しているEMS国際郵便サービスも使えるそうです。ロシアの郵便サービスが確実に改善していることを確信しました。
あまり知られていませんが、ロシアの郵便事情の改善には日本企業も貢献しています。ロシア郵政は日本の東芝製の郵便物のソーティングマシーンを採用し効率化を進めたのです。日本のテクノロジーはロシアでも活躍しています。
ポーチタロゴの入った封筒や便箋が売っています。日本へのお土産に良いかもしれません。
今でもビジネス文書などはDHLなどトラッキングのできるサービスを使うのが一般的ですが、近い将来、ロシアの郵便サービスは日本と変わらないレベルになっていくと思われます。
これなら新しく日本の彼女が出来ても安心だと実現可能性の低いことを考えながら自宅に戻ります。



