ロシアのコロナ対策から考える日本の課題
先日、週末を観光地で有名なサンクトペテルブルクで過ごすため最終便のフライトで移動します。フライトはほぼ満席です。
ロシアは昨年の春先に短期間のロックダウンを実施しましたが、6月後半からそのロックダウンも解除され、レストラン、スポーツジムなどほとんどが通常通りオープンしています。感染者が少なくなってきているものの今も8000人/日前後の感染者が出ています。ロシアは経済活動も考慮し、ウィズコロナの道を選択したことになります。
残念ながら亡くなったり重症化する方もいますが、基本的にロシア国民は自分の健康は自分の責任で守るものだと考えているようです。ロシア政府も高齢者や持病のある人への自粛要請、学校ではリモート授業の継続、変異株の発生した国からのフライトを即日ブロックするなど、必要に応じたバランスの取れた対策をしていると思います。また、私が住むモスクワは東京とほぼ同じ人口ですが、医療崩壊の不安は全くなく、外国人の私でもワクチン接種はスムーズにできました。
先日、ロシア保健省から5月1日から10日までコロナ対策のため非労働日(休日)にする提案がなされ、プーチン大統領が承諾しました。いきなり来週から10連休になるという日本では考えられないスピードでの決定です。日本では一部の都道府県でGW中の緊急事態宣言が出され、楽しみにしていたGWの旅行をキャンセルする人がたくさんいたと聞きます。ロシアでは逆の現象が起こり、ロシア人は10連休になると決まると国内旅行のフライト、ホテルが取りずらくなりました。この非労働日の決定はコロナウイルス対策というより国民のストレス解消の意味合いが強いよう感じました。良いか悪いかは別にプーチン大統領らしい対応です。
ロシアを擁護するつもりはありませんが、日本の様子を見る限りコロナ対策は日本よりロシアの対応の方が優れていると言わざるおえません。
コロナ禍では日本や日本企業の課題が浮き彫りになったように思います。日本国民の健康を願いつつ、日本のこれからの挽回に期待したいと思います。
Have a nice life!
