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  • 執筆者の写真MARCO

ドラマ「半沢直樹」をみて考えること②

前回のブログで「半沢直樹」ドラマで感じたことをお話ししましたが、今回もとても興味深いシーンがありましたのでご紹介したいと思います。半沢直樹は銀行の本店に復帰し、経営不振に陥っている航空会社の再建を命じられます。その航空会社の現場をみて半沢直樹が部下に言った言葉です。

「中略 この会社はまだ腐っていない。挨拶だ。倒産する会社は社外の人に挨拶をしなくなっていく。会社に対する自信と誇りがなくなるからだ。(この会社の)各部署では教育が行き届き感服させられる。自分たちの仕事に誇りをもっている。ただ、伝統の副作用がある。縦割りの弊害だ」。

 この半沢直樹が部下に語ったセリフは日本の大企業の良い面とそうでない面を凝縮しているように思います。


★日本企業の長所

 日本企業の技術力は世界から評価されていますが、日本企業のもう一つの強みはサービスだと思います。今は「おもてなし」という言葉が使われたりしていますが、手抜きを一切しない日本企業のサービスのレベルは世界一といってもよいと思います。そして自社に対して誇りを持つこと、これができるからこそ心をこめたサービスができるのだと思います。私はこういった日本企業の持つ日本らしい強みは次の世代に引き継がれるべきだと思います。


★日本企業の短所

 半沢直樹の言った伝統の副作用、縦割りの弊害という言葉を意味するもの。まず伝統というのは、日本企業が戦後大きく成長してきたのは徹底した「管理」にあると私は考えています。決められたルールを徹底的に守りながら仕事を進めていくこと。これにより良い製品やサービスが生まれてきたわけですが、目まぐるしくビジネス環境が変わる今の時代は新しい考え方もどんどん吸収していかなければなりません。今までのやり方(伝統)に固執してしまいがちな日本企業は臨機応変に対応することができないことがあり、他国の競争相手に後れをとってしまうことも少なくありません。残念ながら私の知り限り、こういった過去の伝統に縛られてしまっている日本企業は多いと思います。そういった会社に入社すると大きな違和感を感じるかもしれません。自分の会社が新しいものを柔軟に受け入れ、もともとあった日本企業の長所を伸ばしていける会社であるか見極めてほしいと思います。


 欧米に加え、中国や韓国のライバル企業との競争も激化してきており、日本企業は重要な岐路に立っていると思います。引き続き世界を主導するリーダーであり続けられるかどうかはこれからの若い世代の皆さんにかかっています。

Have a good life!



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